2020年5月
すべて読む:パルプ・再生紙向けYaleソリューション
- Yale Europe Materials Handlingは、低負荷用途向けに新しく4種類のトラックを加えた革新的な製品ラインナップを発売しました。
- Yaleは、特に再生紙など製紙産業が抱える課題を解決する数多くのトラックを開発しています。
- Yale® Veracitor VXシリーズとGDP50VXカウンターバランス「クールトラック」は、パルプや再生紙のデブリを吹き飛ばす自浄反転機能を備えた油圧ファンを特徴とします。
最近の調査によると、若者の9割がソーシャルネットワークのヘビーユーザーであるデジタル世界でも、80%以上が紙は重要であり、紙の無い生活は考えられないと回答しています(CEPIミレニアル調査)。
グローバル市場では、年間約4億1100万トンを生産し、年間売上高110億ポンドを計上しています。未包装品から包装品、リサイクルブロック、完成シートなど、紙は日常生活や産業の多くの用途で使用されています。そのため、多様なマテリアルハンドリングが必要となります。
製紙産業は、一般的にパルプや再生紙、ペーパーロール、パレタイジングされた完成品の主要3分野に分けられます。各分野では、それぞれ広範囲なマテリアルハンドリングソリューションと専用機器が必要となります。
Yaleは、製紙産業のあらゆるニーズを満たすために必要なソリューションだけでなく、分野が発展した特性についても理解しています。「紙の用途は変化しています。」Yale産業ソリューショングループマネージャー、ジョシー・バレル(Josie Burrell)は述べています。「再生紙が成長する一方で、高品質の専用紙の需要も増加しています。当社は、業界の動向を把握することで、お客様のマテリアルハンドリング要件を満たす優れたサービスを提供しています。荷役費と輸送費は、製紙コストの約20%と大きな割合を占めています。そのため、お客様から信頼されるソリューションを提供することが不可欠です。
再生紙の課題
再生紙は、生産量年間7,500万トンの製紙産業最大の成長分野の1つです。実際、イギリス製の約80%の紙に再生紙が使用されています。国内の廃棄物を再利用する最大のソースです。フォークリフトトラックメーカーにとって、再生紙の生産プロセスには特有の課題があります。
再生紙のベールは標準形状ですが、寸法や重量が全く異なります。ベールは、屋外で保管されることが多く、雨に濡れて水分を吸収し重量や剛性に影響するため、荷役作業に問題が生じます。また、マテリアルハンドリングフリートが風雨に晒され、損傷する可能性があり、信頼性を損ない、ジャストインタイム物流の達成が難しくなります。
フリートにとっては再生紙の粉塵やパルプが問題となります。粉塵やパルプがトラックの内部構造に浸透した場合、冷却フィルターが詰まり、オーバーヒートが発生する可能性があります。その結果、不可欠な資産であるトラックが一時的に使用できない状態になります。さらに、紙は可燃性が高いため、火災の危険が高くなります。
Yaleの顧客Kimberly-Clarkの施設管理者アンドレアス・ヌスバウム(Andreas Nussbaum)は、製紙産業の作業条件について豊富な知識があります。「高温、湿度、埃が多い環境で1日24時間稼働する厳しいものです。当社の作業環境は厳しく、工場の車両に対する要求は高くなります。同時に、抄紙機は、紙くずやパルプを大量に消費するため、これらの大量の原材料を運搬する必要があります。
粉塵とデブリの問題を解決
Yaleは、長年の経験と知識をもとに製紙産業専用トラックを数多く開発してきました。Yale® Veracitor VXシリーズの性能を強化する機能として、洗浄時間を短縮し、トラックの稼働時間を増やすエンジンルームデブリ自動洗浄機能などがあります。Combi-coolerラジエーターは、エンジン冷却液とトランスミッションオイルの両方を冷却し、荷重量ディスプレイには、吊荷の重量がリアルタイムで表示されます。
車両底部のベリーパンは、詰まりやオーバーヒートの原因となる材料のエンジンエリアへの侵入を防ぎます。また、ゴム製車軸ガードは、マストとシャーシ間に溜まるデブリを最小限に抑えます。保護エレメントには、ラジエータースクリーン、パワートレイン保護、密閉式シャーシ、排気ラップ、バリスティックナイロンカバーで遮蔽された傾斜シリンダーやステアリングシリンダーなどがあります。
Yaleは、過酷な用途向けに業界をリードするGDP50VXカウンターバランス「クールトラック」パッケージを開発しました。クールトラックは、自浄反転機能を備えた油圧ファン、エンジンルームに侵入する紙くずの量を最小限に抑える完全密閉式フレーム、高温油圧オイルなどの紙サプライチェーンの厳しい環境での問題を解決する豊富な機能を装備しています。
「製紙産業で標準のフォークリフトトラックを使用した場合、ラジエーターが詰まりやすく、不要なダウンタイムを発生する原因となります」とジョシーは述べています。「フラストレーションが溜まるだけではなく、生産量が低下し、資金に負担ががかかります。さらに他の問題の原因にもなります。Combi Coolerラジエーターには、20分ごとに20秒間、向きを変えて粉塵やデブリを吹き飛ばすファンが装備されています。
Yaleが提供する信頼のソリューション
製紙産業のパルプ、再生紙分野の厳しい作業環境では、マテリアルハンドリング機器の需要が常にあります。このような理由から、品質と信頼性に優れた最高レベルのフォークリフトが必要とされています。ジョシーは、Yaleトラックには、このようなニーズを満たす優れた性能があると確信しています。「紙製品の生産サイクルのあらゆる段階で、広範囲なマテリアルハンドリングソリューションと専用機器が必要となります。再生紙の生産プロセスには特有の課題があります。当社は、お客様や業界専門家との話し合いを通して、埃や汚れが多い環境での生産性を高める豊富な機能を提供する広範囲なトラックを開発しています。
Yaleは、パルプ・再生紙分野で他社より優れたソリューションを提供します。